萬福寺

 

一瞬「場所を間違えたかな?」と思ってしまう文化祭のような雰囲気の総門。ちょうど「ランタンフェスタ」というイベントを開催していたらしい。イベント自体は夕方からで、参拝者はそんなに多くなかった。

 

中国といえば外せない(?)パンダと笹。思いっきり青い目をしているがきっと黒だと目立たないからだろう。なんとなくしょんぼりしているようにも見えて、可愛い。

 

ランタンの蓮池。冬に(ランタンだけど)蓮が見られるなんて…!と感動していたら母が「パプワくんにこんなキャラいたよね」と言ったせいでタンノ君にしか見えなくなった。もっとも彼は鯛で、こちらはおそらく鯉だが…

 

口の部分に両手を広げて立つと「福」の字になるフォトスポット。母が「撮って!」とウキウキで参加していた。私の場合、こういうのは気恥ずかしさの方が勝ってしまうから母の好奇心と行動力がちょっと羨ましい。

 

山門の賽銭箱に設置された魚のかたちをした開梆(かいばん) 時刻を知らせるための道具で、木魚の原型ともいわれているとか。横腹の部分を打つのでそこだけえぐれている。ちょっと痛々しい気もする。

写真を撮り忘れてしまったが向かい側には羅睺羅(らごら)尊者の顔はめパネルがあった。これは実際に萬福寺に安置されている羅睺羅像の超リアルなパネルで、切り開かれた羅睺羅尊者の腹の中に自分の顔が…というなかなかにクレイジーな写真が撮れるのである。
※本来は腹の中にお釈迦様の顔があり、「どんな人にも心の中に仏が宿っている」という至極真面目な教えを表した像なのであしからず。

 

キャー!悟空様ーーーー!!

孫悟空好きの私、思わず大興奮。凛々しい眉に少女漫画のような瞳のハイライト、そしてこの得意気な表情。だいぶイケメンに作られている。So cool…

 

こちらは桃に囲まれてゴキゲンな可愛い孫悟空。もう一匹は桃には目もくれずバナナを凝視している。なんか怖い。

 

お花見中の仕女さん。後ろの木や花の部分もランタンで作られていて、周りの紅葉といい感じに馴染んでいるせいで遠目に見たら本物の木のよう。

 

花や鳥の絵が描かれた提灯のような飾りがあちこちに。名前なんて言うんだろう…? ランタンイベントが始まったらこれも明かりが灯るんだろうか。見てみたかったなあと今更ちょっと後悔。

 

天王殿のおしゃんな青い香炉の奥には弥勒菩薩(布袋さん)が。弥勒菩薩と布袋尊は同一視される事があるらしいが、どうにもイメージが違いすぎて微妙に受け入れ切れない部分がある。でも金運は欲しい(強欲)

 

布袋さんの反対側には韋駄天さん。男性的ながっしりとした体つきと、どこか母親のような穏やかな表情のギャップに虜になってしまった。指の形もなんだかセクシー。

 

なんだかすごく楽しそうなネズミと、骨がゼリーで出来てんのかってくらい軟体の飛天さん。

 

麒麟さんズ。ちなみに「麒」がオスで「麟」がメスを表すらしいが、違いがまったく分からない。ていうか、麒麟に雌雄の概念があったんだ。例のビールに描かれている麒麟は、どっちなのだろう。

 

でっ開梆。こちらもやはり横腹が凹んでいる。口に咥えている珠は煩悩を表していて、魚の横腹を叩くことで珠(煩悩)を吐き出させるという意味があるとか。叩くとどんな音がするんだろう。

 

さて、ランタン祭りについ気を取られてしまったが、萬福寺は建築様式をはじめ仏像も中国風のつくりで、日本にいながら異国情緒を味わえる不思議で面白い空間だった。
次はイベントが終わった後にまたゆっくり拝観したい。

 

 

最寄りの黄檗駅から一つ先が宇治なので、せっかくだし平等院にも寄って行こうか〜と軽い気持ちで行ったら拝観一時間待ちで泣く泣く断念。

悔しいので、宇治川の景色だけでも堪能(曇りだけど) 平日なのにこの人の多さ...恐ろしい都...!少しは萬福寺にも分けてあげて...